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語学の学習法〜其の壱〜

現在、語学の学習法といえば「英語」というような感じです。

ちなみに「学習法」で検索してみるとわかります。ずらっと英語関係が並びます。

ということで、やはり「英語の学習法」に触れておくべきでしょうな。


「英語」を学ぶといっても、やはりポイントはその目的にあるでしょう。
大きな目標があれば、それを達成するために、小さな目的を積み重ねていく。

これが「学習法」の基本です。

そこで、目的別にちょっとまとめて見ますね。
語学系は大きく「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」というのがテーマになるかと思います。もちろん、ばらばらにマスターするのでなく、 いっぺんにマスターできればそれにこしたことはないのですが…。

しかし、いままでと同じことを繰り返すならば、結果は、もうわかります。

ですので、ここからは、「細分化の法則」にしたがって、個々に対策を見てみましょう。

ちなみに、「細分化の法則」というのは、「学習法」の基本原則です。
簡単に説明しますと、「わからないとき、うまくできないときはそれを細分化していけば対処方法がみつかる」というようなものです。

で、今回は、発音とリスニング編。

発音記号をみて、発音できますか?

あなたは、英語の発音記号について学校で教えてもらったことがありますか?
「この発音記号は、こう発音するんですよ」といって、教えてもらったことがあるでしょうか?

たぶん、少しくらいはありますよね。
でも、しっかりと発音できるようになるまで、先生に指導してもらった経験はないのではないでしょうか。
中学や高校のような大人数の中で、先生が一人ひとりに、発音指導なんてやっている時間はないですよね。
そんなことをやっていたら、教科書の半分も進まないうちに、一年が終わってしまうでしょうからね。
そんな教え方をされてきたので、発音記号って、単なる飾りにしか感じなくなってきてしまったのは、わたしだけでしょうか?
だから辞書を使って、単語を調べるとき、発音記号なんてまったくみなくなってしまいました。

では、英会話をマスターするために英会話教室に行って、発音をしっかり指導してもらえるでしょうか。
わたしの経験では、マンツーマンで習っていたときでも、徹底的に発音の矯正をしてもらったことはないです。
というか、英会話教室では、会話が進められることがポイントですから、先生が気を使ってあまり細かい発音を直すことはしなかったと思います。
だって、発音を一つずつ直していたら、会話にならないじゃないですか!
(わたしのレベルが低すぎるってことはおいておいてください!)

まあ、こんなことを繰り返してきて、発音をしっかりマスターすることなくきてしまったわけです。
英会話も、教室の中では何とかできるからいいしね。
でも、こんな状態で、本当にネイティブと話ができるのでしょうか?
少し不安はありました。


実際に、ネイティブと出会ったときに……。


まあ、想像できるでしょう(笑)。
そもそも、聞き取るのも難しいですから、それに対して答えるなんてとてもできないです。
聞き取れたとしても、それに答えると、また通じなんだなあ。不思議なことに。
で、ちょっとは考えました。
「何で聞き取れないんだろう?」「何で通じないんだろう?」ってね。
いろいろ調べましたよ。

そしたら、発音とリスニングは密接なつながりがあるっていうじゃありませんか!!

そんなバカな!

いままで、横においておいた、発音をもう一回やれっていうのですか?。
気にはなっていたけど、でも、知らないフリをしていた発音をですか?。

ある教材との出会い

この教材(本とCDのものと、DVDのものがある)に出合ったのは、ホント偶然でした。
わたしの友だちのお医者さんが、たまたまこんな方法があるよって紹介してくれたのです。

何で、医者が英語を勉強しているのかって?
まあ、あなたはご存知でしょうが、お医者さんもいろいろな学会に出たり、学術書を読んだり、外国の人たちと話したりする機会が多いそうなんですね。
つまり、ほとんど世界の共通語と化している英語は必須だとか…。

で、騙されたと思ってやってみろっていうわけです。
今でこそ、似たような教材は出回っているようですけど、その目医者さんが言うには、発音をしっかりマスターする教材はほとんどないということでした。

もちろん、いろいろ調べましたよ。
実際に、いろいろな教材を使ってみましたし…。

まあ、騙されたと思ってやってみたわけです。

実際にやってみるとわかりますが、口の使い方、舌の使い方が、日本語と英語で違うんですね!
日本語での英語の発音(なんのこっちゃ?)、つまりカタカナ英語とはまったく違うってことがわかります。

使っている人の感想とかプレビューなんてのを見ると、「タメになった」とか、「毎日練習してます」なんてのが多いようですけど、わたしは声を大にして言いたい!

「口は大げさすぎるくらいに、大きくはっきりと!」

見てわかったような感じになっているだけではなくて、大げさにやるくらいでちょうどいい!

ホントのところどうなの?

最初は、発音記号の一つ一つを正確に発音するということを軽視していましたが、実際に口のあけ方、舌の位置を意識し始めると、面白いことが起こります。

ネイティブも、同じよう口や舌の位置を動かしていることがわかるんですよ。

今まで見えなかったものが見えるようになるんです。

今まで感じ取れなかった、息づかいがわかるようになるんです。

結構大きな口をあけてるなあとか、rとlの違いって、結構わかりやすいなあとかね。
これは、体験してみなければわからないでしょうが…。


実は、わたしはちょっと変わった使い方をしました。
ハングル(朝鮮語ですが、この言葉の使い方で気を悪くなさる方がいれば、御免なさい。教えていただいた先生が熱く語っていたので、わたしもそう使わせていただいています) を習うときに、発音をこの方式でやってみたのです。
実際のところ、言語は異なっていても発音記号はほとんど同じなわけで、多少の違いは、そこで修正すればすむわけです。
日本語の母音がa・e・i・o・uの5音に比べ、他の言語は10音以上あったりするのですが、それはあまり問題ではないです。
というのは、口をはっきりと大きく動かす、舌の位置を意識するということさえ身につけていれば、そのバリエーションの一つに過ぎないからです。

ずいぶん偉そうなことを言いましたが、それをはっきり実感したのは、ハングルの授業の中で、先生が発音された言葉がわかったからなのです。
周りの受講生の方々は、「エッ? 全部同じに聞こえる!」といっていた言葉が、はっきりと聞き分けることができたのです。
授業の最後に、発音のテストがあったのですが、わたしは生まれて初めて(!)「発音が正確だね」と褒めていただきました。

やっぱり発音は大事です。

でもねえ……。

本当に大丈夫なの???

わたしが、この教材を使って発音を身につけるのに要した時間はどれくらいか?
これは、結構、興味があることでしょう。
楽してマスターしたいと誰しもが思いますからね。

わたしは、3日坊主が得意なので、3日やって休み、また3日やっての繰り返しで、1ヶ月くらいは続けました。
ちょっと補足しますと、何かをマスターするときは、21日間を目安にします(これも学習法の基本原則)。
本当なら21日間休みを入れないほうが良いのですが、あまりキツイ日程を組み込むと嫌になるので、余裕を持たせて1ヶ月とするわけです。
これは、根性と努力の苦手なわたしの場合であって、あなたは、21日間継続するのはたやすいことでしょう。

ただ、難点を言えば、DVDは持ち運びが簡単にできないということです。

通勤や通学の時間を有効利用したいあなたには、ちょっと残念なお知らせかもしれません。
そこで考えたのは、何か代用できるのはないか?
幸いにも、「書籍+CD」があるので、それを毎日持ち歩いて聞いていました。

基本は、応用

なんのこっちゃ?

要するに、英語だけで終わらせるなんてもったいない!

英語の他の言語もマスターしようとする方にも、発音記号の便利さを実感していただきたいです (中国語の発音にも使えそうですが、アラビア語はまだ検討できてません)。
そして、その成果をぜひ報告していただきたいと思っています。
語学のススメ 第2弾「英語の読解はこうだ!」(たぶんもうすぐ公開)